スキージャンプの話題が続いちゃってすいません。
はい、どうせ俺は話の引き出しの少ない人間です。
他にはナポリタンの話ししかできません。
どうせ俺は、どうせ俺は
こんなに自分を卑下してでも書きたい話があるんです。
川平慈英 「あるんで(ここで神社の鐘)」
岡部孝信選手 W杯第23戦個人ラージヒル(フィンランド クオピオ) 優勝!!
いやあ、もう興奮して何がなんだか。今ならなんでも生で食えますよ。
この試合は、スタートゲートが比較的下のほうに設定され、
つまり、どの選手も助走スピードが低速だったわけです。
岡部選手は、身長が低くて体重が軽く、スキーの長さも少し短い
(身長が低いとスキー板を短くしなければならないんです。ヨーロッパが決めたクソルールです。)
ため、普段から助走スピードが人より遅いんですね。
そこで、岡部選手は、助走が遅くとも遠くに飛べる技術を身につけ、
W杯で戦えるポジションまで戻ってきました。
俺は、高校時代に戻りたいです。
あ、いや、またフラれそうだから、戻んなくていいです。
そんなわけで、W杯ポイント上位の強豪が低速助走と追い風の悪条件で距離を伸ばせない中、
この悪条件には慣れっこの岡部選手が、
2本とも120メートルを超える安定したジャンプそろえ、一気に浮上したのです。
38歳での優勝は、最年長優勝記録です。これまでの記録は、
これまた今も日本のエースとして頑張る葛西紀明選手が
31歳8ヶ月で勝った(2004年2月)ものです。それを天文学的に更新。
(ちなみに、葛西選手も今36歳。日本チームはアラフォーに支えられてます)
岡部選手はW杯通算5勝目なんですが、
4勝目はなんと1998年・・・つまり
11年ぶりの勝利!!
長野オリンピックの年以来なんですね・・・
そのときの団体金メダルメンバー、原田選手、斉藤選手は既に引退。
(ちなみに2人とも、岡部選手所属の雪印のコーチ、監督です)
船木選手は現役ですが、2000年くらいから不振に陥り、
今徐々に復活中ですが、W杯メンバーには戻れずにいます。
そんな中、岡部選手は、
不屈の精神で幾度となく低迷→復活を繰り返し、この劇的ドラマにつなげました。
あーもう、誰も読んでくれなくていいから、書いちゃおう!
ベンツ買っちゃおう!
■岡部孝信 栄光と苦闘と復活
□世界の上位に君臨
1992~1998 W杯メンバーとして上位で活躍 W杯4勝、2位9回、3位7回
- 1992 W杯で初表彰台(2位)
- 1994 リレハンメルオリンピック団体銀メダル、個人ラージヒル4位
- 1995 ノルディック世界選手権(カナダ、サンダーベイ) 個人ノーマルヒル優勝
- 1998 長野オリンピック団体金メダル、個人ラージヒル6位
□低迷期 ルール改正(人よりスキー板が短くなった)の影響
1999~2001 W杯で上位に入れなくなる
2001~2004 W杯のメンバーから外れる
- 2002年のソルトレイクオリンピックのメンバーからも外れた
2004~2005 W杯の下部大会(コンチネンタルカップ)で好成績、自力でW杯メンバーへ
- しかし、W杯で上位には入れず
- 2005 ノルディック世界選手権(ドイツ)出場も、惨敗
□突然の復活 助走姿勢、踏み切りの改良(斉藤監督のサポート)
2005~2006 W杯で上位に食い込めるようになり、札幌のW杯2連戦で8年ぶりに表彰台(3位)
- 2006 トリノオリンピック 日本のエースとして出場 個人ラージヒル8位
□再び低迷 助走姿勢の変更がアダに
2007~2008 W杯上位に入れなくなる
- しかし、2007ノルディック世界選手権では、しぶとく団体銅メダル
□そしてまたまた復活! 助走姿勢を戻し、その他の技術も熟成
2008 シーズン当初はW杯メンバー漏れ、しかし国内で圧倒的な成績で勝ちまくり、メンバー入り
2009 W杯15位前後を続け、上位をうかがう
2009.2 ノルディック世界選手権(チェコ) 団体銅メダルに大きく貢献
2009.3 そして、11年ぶりにW杯勝利!
■ 2008-2009 W杯第23戦個人ラージヒル(フィンランド クオピオ) 最終結果 ■
1 Takanobu Okabe (Japan) 123.5 123.0 241.7
2 Simon Ammann (Switzerland) 119.5 126.0 240.4
3 Adam Malysz (Poland) 119.0 127.0 239.3
4 Harri Olli (Finland) 130.5 115.0 234.9
5 Noriaki Kasai (Japan) 124.5 117.0 231.2
6 Martin Schmitt (Germany) 116.5 124.5 229.3
7 Fumihisa Yumoto (Japan) 118.5 120.0 222.8
8 Wolfgang Loitzl (Austria) 120.5 115.0 220.9
9 Thomas Morgenstern (Austria) 119.5 115.5 218.0
10 Gregor Schlierenzauer (Austria) 116.5 118.0 217.6